★恋愛を攻略本に頼る人

 こんにちわ。山手線に乗車中、秋葉原で降りる客を見抜く才能に秀でている古賀です。
 大体見抜く。隠していても見抜く。よく使われる「アキバ系ファッション」でコーディネートされている者以外もことの外見抜く。雰囲気で分かるのだ。
 僕はゲームというものが意外と好きだ。好きなのだが、下手だ。向いてはいない。格闘ゲーム(ゴッツイ体した拳法着の人とかセーラー服でパンチラの女の子とかクマとかが闘うヤツ)はまず必殺技が上手い事繰り出せない。指が痛くなるのだ。強くて、なおかつ派手な技をヒットさせる為には、ボタンを奇想天外規則的に連打する事を強いられる。十字キー(上下左右)4ボタン(ABCD)があるならば、敵のちっこいじいさん(大体ちっこいじいさんは酔拳使いと相場が決まっている)が不用意にジャンプした一瞬をついて上上下下BABA右斜め上CD左右左斜め下+A+Bを打つと必殺技が出たりする。しかも似た様な必殺技が10種類とかあったりする。無理だ。そもそも右斜め下っていうのが無理だ。右で良いじゃん。まず覚えらんねぇ。覚えらんねぇモンだからパンチとキックの連打だけで闘うがもっすご弱い。どのくらい弱いかと言うと「最近の暴走族は随分質素だなぁ。もっと爆音響かせるモンだろ?あんなの暴走族とは言わないよ」と言ってるわりに、実際来たら足が震えているコンビニのオーナーばりに弱い。シューティングゲーム(何か飛行機っぽいモンを操作しビームで敵をやっつけたりするヤツ)は敵のミサイルを大体アイテムだと思って取りに突っ込みやられる。とにかく画面が騒がしく目が回る。自分の飛行機が5cmだとしたら敵の連射するビームとビームの隙間が6cmとかざらだ。それをすり抜けないとやられる。アホか。猫か。俺は。その隙間は好意を寄せている女性が彼氏との倦怠期に僕へ向けてそっと風穴を開ける心の隙間より狭い。パズルゲーム(最も単純で最も女性がハマりやすいクリアするごとにスピードが上がって行くヤツ)はそれを舌をペコちゃんみたいに出して熱中しているそこそこ美人を見た時から、何か敬遠している。そこまでするか?舌出てる。舌出てる。ロールプレイングゲーム(剣とか買って仲間とか増やして冒険するヤツ)は僕が最も好きなジャンルのゲームではある。ではあるが、やはり向いてはいない。まずクエスト(街のオッサンが山の頂上にいる竜を倒して来たらアイテムをあげるとか無茶を言ったりする事)を覚えられない。「あれ?どこ行くんだっけ?」となる。運良く竜を倒しても、今度はそのオッサンの事を思い出せずに途方に暮れる事になる。そういう無理難題は受け付けないよ。僕は。となるので、それ以降ゲームが進まなくなりTVドラマとか見出し2度とそのゲームに触れなくなる。
 そんな僕が最近手を出しているのがオンラインゲームだ。要するに行くトコまで行った系ゲームだ。ネットに回線を繋ぎ見知らぬ相手と冒険したりするヤツ。これがまぁ面白い。詳しい内容はそのうち2週間位に渡って解説する予定だ。それを読んで貰うと人はいかにして友達を失うかとか、人は何日寝ないで暮らせるかとか、飲み食いしないのは何日が限界かとかが分かる。さらに人が「秋葉原はディズニーランドより面白い」と発するに至るまでの経緯等が分かるはずだ。
 僕等も昔は人だった。