★辰年だからか

 こんにちわ。木村カエラです。
 怒られるよ。木村カエラでは無いとしても。古賀です。
 最新のエンターテインメント事情にも迫るススメにようこそ。最近露出が多くなって来た。この方。モデルさん。デルモさん。ボーダフォンのCMでもおなじみだね。メールし放題の方。新曲を発売なされたようで『リルラ リルハ』女子高生のカリスマモデルらしい。スマカリデルモらしい。スマカラデルモ。すまからでるの。島から出るの。まるで島から出た様な日本人離れした容姿。ハーフの方かしら?違うのかしら?心配だ。カリスマ=旬。だから。客「へ〜お兄さんカリスマだったんだ〜?」カリスマ(以下バブル期)「も〜勘弁してよ昔の話だよ〜」客「超嬉しいんですけど」バブル期「(もっすごハサミ回すポーズ)」客「・・・ど〜でも良いけど色違くない?」バブル期「この色がお似合いですよ」客「勝手に決めんな。元カリスマ」バブル期「・・・シャンプー入りま〜す。泡吹きま〜す」とかなるから。応援してるぞ。頑張れ。木村さん。
 はい。流れよく。こっちは大変だ。何故かと言うと、こっちの木村さん。好きだから抱かれたくて恋人にしたい上にオシャレだと思う男ナンバー1なのだから。どんだけだよ。木村拓哉さん。正直好きだ。良い男だと思う。『an』の、間違えた。女性誌『an.an』のanケート調査で12連覇だとか。何かのドラマでタバコのフィルター側に火をつけようとしたが気付いたのでくわえ直す小芝居が好きだった。僕にとっては『何かのドラマでタバコのフィルター側に火をつけようとしたが気付いたのでくわえ直す小芝居が好きな男』ナンバー1だ。でもね。思うんだ。ナンバー1にならなくても良い。元々特別なオンリー1。
 はい。流れよく。こっちのオンリー1は、オンリーかどうかは知らんが。天然記念物だ。「ドラゴンズ・ベビー」と呼ばれるクロアチアの両生類が愛知県の水族館で公開されてるらしいよ。体長20cm程。見た目。竜。やばい。超カッコイイ。どのくらいカッコイイかと言えば、好きな両生類ナンバー1しかも12連覇くらいカッコイイ。『an.an』調査してくれ。まじかっこいいんだよ。欲しい。どんくらいでっかくなんのかな?でっかくはなんないのかな?玉持つかな?「さぁ人間よ。願い事は何だ」とか言ってくれるかな?言われたらどうしようかな。「オラに元気を!」とか言うかな。言うな。
 とにかく僕が言いたいのは『次世代育成支援対策推進法』とかいう少子化対策をする前に『an.an』でとっくに結婚してる男性を恋人にしたい男ナンバー1に12回も選ぶようなうら若き女性達を対策するのが先だ。と言う事だ。
 

★うんざりしてみた

 こんにちわ。おにぎりとみそ汁食べ放題のマンガ喫茶があるとの噂を嗅ぎ付けネットで検索かけたら「漫喫を満喫」というタイトルのブログの多さにうんざりしている古賀です。
 ちょっとひねってやった感溢れる書き手の満足気な文章にうんざり。
 同様に「楽天、最下位に落転」と誇らしげにコメントするアナウンサーにうんざり。
 そのニュース番組で映された最新ロボットの展示会場で「最先端の技術にこの手で触れられる事に興奮を覚えます」と語る小学生の将来有望性にうんざり。
 「そんなんどーでも良いからドラえもん作れ」と今でも言うに違いない僕に低能的うんざり。
 ホリエモンの美人秘書の美人の部分に疑問的うんざり。
 小泉首相が関係する政治団体使途不明金1000万円問題で2年間に2300万円を家賃として支払った事にうんざり。
 僕のアパートなら、ざっと、95.83年住める事にも、わざわざ計算した僕にもうんざり。
 もはや仲間の結婚祝いコメントでしか見かけないようになったおニャン子クラブおニャン子達に夕焼けうんざり。
 もちろんそこには登場しない工藤静香の余裕っぷりにもうんざり。
 愛・地球博に所持金が足りずフェンスよじ登って侵入しようとした千葉県内の大学に通う19歳の2人組の将来有望性にうんざり。
 名古屋には行けたのかよ。とツッコむ僕に素人的うんざり。
 エロ牧師にうんざり。
 エロ牧師に暴行受けた少女に「それは洗礼よ」と諭したという少女の母親に激怒的うんざり。
 タッキー&翼をカッコイイでは無く、カワイイとしか思わなくなった僕にうんざり。
 カワイイとは思った僕にうんざり。
  
 うんざってばっかの僕に最終的うんざり。

 締めようとしたけど全く締まらない事にうんざり。うんざり蹴ったり。

★眠りについた君をポケットに詰め込んでこのまま連れ去りたい

 こんにちわ。ついさっきコンビニで「これ貰って行くよ〜」と万引きしているオッサンを見かけた古賀です。
 勿論速攻店員に捕まってた。「いやいや(苦笑)買ってないでしょ」と言う店員にオッサンはもっすご不思議そうな顔をしていた。目がてんだった。僕は暖かくなって来たからなぁ、としみじみ思った。
 オッサンがキョトン顔で手に握りしめていた物は煎餅で、何のつながりも無いが食玩のはなしを。食玩とはフィギュア付きお菓子の事。数年前から食玩が大ブーム。懐かしのアニメキャラクターやら精巧に造られた動物フィギュアさらには戦闘機や電車まで、ありとあらゆる物が店頭に並んでいる。実は僕も数年前までハマっていた。丁度僕等の年代をターゲットにしたであろう食玩に、いともたやすく引っ掛かっていた。マリオとかね。キン肉マンとかね。買うさねそりゃ。買わいでか。でも気付いたんだやっと。邪魔だコレ。もっすご邪魔。それ以来買ってない。三国志フィギュアの時は喉から手が出そうになったが、大人になるという妙薬と共に呑み込んだ。最近の食玩は半端ねぇ。コンビニ店員フィギュアを見た。欲しくねぇ。その隣にデパートの陳列棚フィギュアを見た。棚よ棚。そこに並べる食材やジュース類フィギュアがあって、それを買って帰るであろう昭和の町並みフィギュアがあって、家フィギュアがあって、買って来た物を入れる冷蔵庫フィギュアがある。南君の恋人なら住める。もうね。住める。
 そしてついに出ます。ついにかどうか知らんが、何かついにっちゅう感じで出ます。ANAスッチーフィギュア。歴代のユニフォームを着用したスッチーがコンビニで買えます。ど・う・な・る・ニポン!!
 最近テレビを見る機会が随分と減ってしまった僕が昨日、朝・昼・夜と3回スイッチを入れてみたところ揃った。みのもんたが揃った。すげぇなみのもんた。アンタすげぇよ。みのもんたが大豆は体に良いっつったら店から大豆が消えるんだもの。仕入れる店側にも本部からメッセージが流れるんだぜ。『みのもんたが大豆って言ったので、至急在庫確認の上大幅発注すべし!』みのもんたフィギュアが発売されれば、予想外に売れる事に1万ギル。
 今僕はテレビを見ながらススメてます。教育テレビにチャンネルを変えてみました。「おかあさんといっしょ」がやっています。!!!!!す・すげぇ・・・僕は大爆笑しています。何故ならこの歌のお兄さん。もっすごヨン様ヨン様そっくり!!!!!あーあーもうダメ。素晴らしい抜擢だよNHK。間違いねぇ。間違いねぇよ。子供番組にする気ねぇだろ。もういいよNHK「と」を取ってくれ。「おかあさん良いっしょ?」にしてくれ。もう。それで良いから。スッキリさせてくれ。
 ヨン様フィギュア。爆発的に売れる事に1万ギル。
 「似てねぇ」とのクレーム殺到に10万ギル。
 
 

★君に出会ったのは偶然じゃない。必然だ。とか言ったりする事

 こんにちわ。靴下をペアにして干すと洗濯バサミの部分だけジメジメしている古賀です。
 もっすごジメジメしている。「あんたの彼女、女子から嫌われとるよ。別れた方が良かよ」と助言に来る表面上は彼女の親友ばりにジメジメしている。「ジメジメしていますが、何か?」と吐き捨てる事であたかも自分の発言は全てを理解した上での批評であり、のっけから小馬鹿にする事で強制的に自分の正当性を殴りつけ論争を避けるような様々な掲示板の様々な顔の無い面々ばりにジメジメしている。なんて思ってますが、何か?
 4月になった。別れのシーズンが過ぎ、新しい出会いの季節がやった来た。皆さん、出会ってますか?「なかなか出会いのチャンスが無くてさー(だから手っ取り早くお前が良い男紹介すんだろ)」とか言ってますか?「あたし何か独りの方が気楽で良いんだよねぇ」の裏でおっとこ前の彼氏を想像し仮想恋愛模様と現実に気を揉んでますか?言って良い?きっとどこかで聞いたような台詞言って良い?出会いは。ある。いくらでも。
 僕は何を隠そう独り好きだ。どのくらい好きかと言うと無性に甘い物が食べたくなってケーキ屋入りし、ショートケーキを2つ程買った後に「贈り物で」と言ってやるくらいの独り好きだ。そんな僕が実践してみた。名付けて「街を歩けば出会ってばっか」大作戦。やり方は簡単。出会いを大切にしようをもっと大切にしてみるのだ。まず普段無視しがちの非通知電話に出てみる。うちの電話には頻繁に間違い電話がかかってくる。多分以前この番号を使用していた人が夜逃げしたか失踪したモノと思われる。「あ、桑原?沼ですが、至急事務所に連絡くれ。すぐな、すぐ(プライバシー保護の為音声は変えています)」なんて留守電が入っている。沼さんは怒りモードだ。この場合出会ったら最期的な感じもするので別に意欲的に出会おうとはしない。そもそも沼さんを知らないし、かけたくても事務所の番号が分からない。ただ言える事は、桑原さん。あんたエラい事になってますよ。この留守電が4件立て続けに入っていた時はさすがに気が滅入った。「沼さん、堪忍してつかーさい。金ならちゃんと返しますから」とか言いそうになったもん。これは良いのだ。このエピソードは別にどうでも良くて、「しょうちゃん?(しゅうちゃん?どっちだかハッキリ聞き取れない)しょうちゃんなのかい?」と御歳をめした方からの電話があった。この場合僕は「あ、違います」と答えるのだが、作戦決行中はひと味違う。「あ、違います。しょうちゃんってお孫さんですか?」とこうだ。出会いを大切にしている。無言で切られる。気を取り直して街へ出る。街は出会いの宝庫だ。犬を散歩させている人に会えば「この子(子ってとこがポイント)賢いですねぇ」と声をかける。出会いだ。小学生を見かければ「勉強しろよ」と微笑む。「うるせぇ」とか言ってくる。しかしまぁ最近のガキャーとかあんまり思わない事にする。これも出会いだ。警察官に「御苦労様です」と声をかける。ただ声かけただけなのに「この自転車自分のですか?」とか言われる。女性に関しては、流石にシャイガイなので気軽に声をかける事は出来ない。送る。熱視線を。こんな感じで作戦を実行。家に帰る頃には精神的ダメージも程よく蓄積され、以前にも増して独り好きになっていた僕でした。
 最終報告。出会いとは、一方通行ではままならない。

★恋愛を攻略本に頼る人

 こんにちわ。山手線に乗車中、秋葉原で降りる客を見抜く才能に秀でている古賀です。
 大体見抜く。隠していても見抜く。よく使われる「アキバ系ファッション」でコーディネートされている者以外もことの外見抜く。雰囲気で分かるのだ。
 僕はゲームというものが意外と好きだ。好きなのだが、下手だ。向いてはいない。格闘ゲーム(ゴッツイ体した拳法着の人とかセーラー服でパンチラの女の子とかクマとかが闘うヤツ)はまず必殺技が上手い事繰り出せない。指が痛くなるのだ。強くて、なおかつ派手な技をヒットさせる為には、ボタンを奇想天外規則的に連打する事を強いられる。十字キー(上下左右)4ボタン(ABCD)があるならば、敵のちっこいじいさん(大体ちっこいじいさんは酔拳使いと相場が決まっている)が不用意にジャンプした一瞬をついて上上下下BABA右斜め上CD左右左斜め下+A+Bを打つと必殺技が出たりする。しかも似た様な必殺技が10種類とかあったりする。無理だ。そもそも右斜め下っていうのが無理だ。右で良いじゃん。まず覚えらんねぇ。覚えらんねぇモンだからパンチとキックの連打だけで闘うがもっすご弱い。どのくらい弱いかと言うと「最近の暴走族は随分質素だなぁ。もっと爆音響かせるモンだろ?あんなの暴走族とは言わないよ」と言ってるわりに、実際来たら足が震えているコンビニのオーナーばりに弱い。シューティングゲーム(何か飛行機っぽいモンを操作しビームで敵をやっつけたりするヤツ)は敵のミサイルを大体アイテムだと思って取りに突っ込みやられる。とにかく画面が騒がしく目が回る。自分の飛行機が5cmだとしたら敵の連射するビームとビームの隙間が6cmとかざらだ。それをすり抜けないとやられる。アホか。猫か。俺は。その隙間は好意を寄せている女性が彼氏との倦怠期に僕へ向けてそっと風穴を開ける心の隙間より狭い。パズルゲーム(最も単純で最も女性がハマりやすいクリアするごとにスピードが上がって行くヤツ)はそれを舌をペコちゃんみたいに出して熱中しているそこそこ美人を見た時から、何か敬遠している。そこまでするか?舌出てる。舌出てる。ロールプレイングゲーム(剣とか買って仲間とか増やして冒険するヤツ)は僕が最も好きなジャンルのゲームではある。ではあるが、やはり向いてはいない。まずクエスト(街のオッサンが山の頂上にいる竜を倒して来たらアイテムをあげるとか無茶を言ったりする事)を覚えられない。「あれ?どこ行くんだっけ?」となる。運良く竜を倒しても、今度はそのオッサンの事を思い出せずに途方に暮れる事になる。そういう無理難題は受け付けないよ。僕は。となるので、それ以降ゲームが進まなくなりTVドラマとか見出し2度とそのゲームに触れなくなる。
 そんな僕が最近手を出しているのがオンラインゲームだ。要するに行くトコまで行った系ゲームだ。ネットに回線を繋ぎ見知らぬ相手と冒険したりするヤツ。これがまぁ面白い。詳しい内容はそのうち2週間位に渡って解説する予定だ。それを読んで貰うと人はいかにして友達を失うかとか、人は何日寝ないで暮らせるかとか、飲み食いしないのは何日が限界かとかが分かる。さらに人が「秋葉原はディズニーランドより面白い」と発するに至るまでの経緯等が分かるはずだ。
 僕等も昔は人だった。
 

★セーラーの細いスカーフは何を結ぶか

 こんにちわ。中学を卒業する時に当時付き合っていた彼女から制服の第二ボタンをせがまれなかった事が未だにしっくり来てない古賀です。
 後輩達に「古賀先輩!第二ボタン下さい!!」攻めにあうに違いないと思い、購買部でもっすご買ったからね。ボタン。もっすご余ったからね。弟にやった。どうせ使うし。そんな馬鹿学生万歳シーズンが今年もやって来た。『卒業』うん、いつ聞いてもほんのりと青春の匂いが漂う響きではないか。僕は嫌いではない。やはり今の若人達も最後の告白的なイベントをやるのだろうか。「実は好きでした」みたいな。良いねぇ。程よい。程よいよ、その青さ。今後もよく勉強してホリエモンみたいになってくれな。恋愛とかを。買収しちゃえ。ちなみにホリエモンの彼女になればオーディション落選してもニュースにしてくれるぞ。頑張れ。
 僕はこの時期になると毎年決まって何かから一つ卒業する事にしている。一昨年はフィギュアから卒業した。昨年はタバコから卒業した。卒業してすぐ入学した。今年はそうねぇ。綿棒で耳掃除した後の綿棒の匂いが気になる事から卒業しよう。考えないようにしよう。汚いとか言うな。大人は。みんな。汚い。とかね。
 眼鏡のね、眼鏡の横の棒が折れた。普段家で眼鏡っ子の僕はたいそう不自由だ。ヒモで縛って固定したり、顔横向けてパソコンいじったりしてみたが辛抱たまらず行きつけの眼鏡屋に行った。オシャレ眼鏡にしてやろうと随分吟味した末候補に三つを選定。モノを見た感じと実際かけてみた感じとではイメージが違うため早速試着してみる。見えねぇ。見えねぇんだよ全く。ヒモで固定した眼鏡かけて行ったもんだから鏡に映るオシャレ眼鏡しているであろう自分の姿がまったくもって見えない。店員の超美人のお姉さんに「どっすかね?」と聞いてみたりするも「お似合いですねぇ」としか言ってくれない。超美人かどうかも見えてねぇ。お姉さんだったかどうかすら定かではない。とりあえず視力検査して自力では何一つ世界が見えてないっぷりを最大限に発揮した後、茶色っぽいフチの眼鏡を注文して帰って来た。今となっては本当に茶色だったかもよく分からない。分からない事だらけだ。
 『卒業』って『眼鏡』みたいなモノだと思う。思わない。本当は全然思ってない。でも中途半端に二つ話題にしちゃったもんだからおさまりが悪いので、思う。ちょっと待ってね。・・・眼鏡をカケると見えなかったものが見えてくる。いいぞ。青春をカケ抜け卒業すると見たくないものまで見えてくる。でもね、眼鏡も卒業もしないではいられない。僕らの目は幸も不幸も平等に映し出す。暗闇を見ずにはトンネルも抜けられない。
 ただ一つ。言いたいのは、卒業式での在校生代表の挨拶「卒業生の皆様がこの学校を巣立って行かれる事は、とても寂しいですが〜」これはまるっきりのウソだって事。せいせいしたもん。
 この在校生代表の挨拶をする生徒の眼鏡着用率八十%。

★キャッチーなキャッチ

 こんにちわ。昨日新宿で後ろから「あ、落としましたよ」と言われたので振り返ると「あのおっぱいお兄さんのじゃないスか?」と風俗店を指された古賀です。
 正直もっすごウケた。「なんだ、ここにあったか俺のおっぱい」とか言いそうになったからね。このような勧誘がウザイ場合、最もやっちゃいかんのが無駄に会話する事、興味を示す事である。僕が不覚にも笑っちゃったもんだからキャッチのお兄さん食らい付いて離さない。僕の頭は「無視無視話すもんか」お兄さん「ウシウシ離すもんか」
 僕の勧誘されっぷりは結構素人には負けない。彼等の脳裏にある「コイツはカモ」リストのどの項目に引っ掛かるのかは知らないが、まぁよくキャッチに会う。過去には上野駅構内のキヨスクで「お兄さん、良い娘いますよ」と言われた事がある程だ。ハイチュウ買うんだよこっちは。誤解しないで頂きたいのが決して欲求不満顔を露骨に出して歩いているわけではないよ。これは生まれつきだ。生まれつき女性を愛してしまう顔なのだ。まぁそれはいい。何故そうも頻繁に声を掛けられるのか。心当たりが無い事も無い。歓楽街を歩く際、僕はどうしても風俗店の看板をお上りさんよろしく見上げてしまうクセがある。だからといって物色していると判断するのは軽卒過ぎないだろうか。面白いのだ。風俗店の名前が。『パイパニック』これは小学生でも知っているいかがわしい店の名前だ。おっぱい見たら冷静さを失い混乱する様子、そんな刺激的なお店ですよ、というのが実に上手く表現されている。他にも『踊る!大想挿店』や『セーラー服と利かん棒』『ハロー風呂デース略してハロ風呂』や『冬のスマタ』等が挙げられる。どんなモノにせよどんな人間にせよ面白いもんにはつい反応してしまう。ここで読者の男性諸君に気持ちよい勧誘の断わり方を伝授しよう。必見だ。まず初級編。電話がかかってくる。架空の友人から。ま、これは初歩的な対処法だね。男性の8割は実行した経験があるに違いない。電話の相手と会話してるからお兄さんとは話せないんだよ、といった具合だ。しかし最近の携帯は通話中エンブレムが光るモノが多い。気をつけないとバレるぞ。あとは架空会話中は何故だか疑問形が多くなるという統計も出ている。「なに?うん、うん、うん?うん、マジで?」といった具合だ。どんだけモノ知りの友人だよ、となるから気をつけろ。中級編。妙にスッキリした面持ちで歩く。顔をテカテカできるならなお良い。少しやつれた感じに出来るならもっと良い。「もうお腹いっぱい」オーラを発して歩くべし。上級編。これは実際僕が最も使用する拒絶法だ。「同業」これだ。「どうですか?遊んで行きません?」「同業」終了。これ一発。髪を茶髪のロン毛にして黒のロングコート着れるならなお良い。頭悪そうな女と「ダサくね?マジ、超ダサくね?」と会話するならもっと良い。演技者編。役者を志す者ならば一度は挑戦して貰いたい。それは「どうですか?遊んで行きません?」に対して「あの、手相の勉強してるんですが〜」と切り返してみるというものだ。目には目を。勧誘には勧誘を。だ。もしキャッチの兄ちゃんの手相を見るにまで至った場合は、もうその時点で君の演技力は嵐のメンバーを超えている。深田恭子に追いつけだ。
 いかなる勧誘も断固拒否可能レベルに到達している僕も、1つだけ絶対断われない事がある。
 それは
 美しい君からのお願いに他ならない。